H1N1ブタインフルエンザ 4/26

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本日の主な動き 4月26日日曜日22時現在
(主に日本時間で記載)

【WHO】
25日午後:
WHOのマーガレット・チャン事務局長が記者会見。「事態は急速に進んでおり、極めて深刻な状況」と発言。パンデミックが起こるか、については「可能性はあるが実際に大流行となるかは分からない」と述べる。
・動物からの感染
・通常の流行期でない発生
・青年・壮年層に感染者が出ている
という3点に強い懸念を表明。
(読売新聞4月26日朝刊1面など)

25日午後11時:
WHOが緊急委員会第1回会合を開催。声明を発表。
・国際保健規則が定めるところの、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」に該当すると決定。
・全ての国がインフルエンザ様の疾患や重症肺炎の異常な発生に対するサーベイランス(監視)を強化するよう勧告。
・パンデミックの警告レベル変更の判断には「まだ情報が必要」という姿勢を示す。

豚インフルエンザに関する4月26日記者会見 [世界保健機関(WHO)マーガレット・チャン事務局長4月25日発言(仮訳)]厚生労働省
英文原文 WHO

そのほかWHOのウェッブサイトに、Q&A、遺伝子情報、診断ガイドラインが掲載された。

【米国】
・26日午前2時のCDC記者会見では特に新しい情報無し。
・その後CDCは午前8時半に患者数をアップデート。カンサス州での2例が追加報告され、米国内での発生は合計11例に。
・カンサス州の2例は出張でメキシコを訪れた男性とその妻。「男性は帰国後にインフルエンザの症状が表れ、妻はそれから3日ほどして具合が悪くなった。2人とも入院はしていないが、1人はまだ回復していない。」
・その他「家庭での療養暫定ガイドライン」「抗ウイルス剤使用暫定ガイドライン」「症例出現地域でのマスクや呼吸器の使用に関する暫定提言」を発表。
・ニューヨーク州のある高校の生徒100名以上が、発熱などインフルエンザ様症状で今週欠席。家族にも発症者がみられているものの、症状は全て中程度。少なくとも8人からA型インフルエンザウイルスが検出されているが、診断キットではヒトサブタイプのH1ともH3ともマッチはせず、ブタサブタイプによるものの可能性がある。

【メキシコ】
・保健相の発表では、16州で患者を認めており4月13日以来患者1324名、死亡81名。
(ウイルスタイピングが実施されているのは死亡例の一部である。)
・最初の死亡例は4月13日に出ていた模様。メキシコ当局は4月18日まで14のサンプルをCDCに送っておらず。
・そのほか学校閉鎖、外出自粛、集会イベントの中止、プロサッカーの無観客試合の実施、日曜ミサの中止、マスクの不足、などといったことが報じられている。

【日本国内】
・首相官邸危機管理センターに緊急参集チーム招集・協議
・警察庁が対策室設置
・首相官邸で局長級会議
・首相が伊藤哲朗内閣危機管理監を呼び、「情報収集と国民への情報提供を的確に行うとともに、水際対策を徹底して国民の安全と安心の確保に万全を尽くすように」と指示
・厚生労働省がメキシコからの直行便入国者に自宅待機要請を検討。29日より実施予定。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090426-00000514-san-soci
・石波農水省、豚肉は「全く問題なし」テレビ番組で発言。
・官邸の情報連絡室が官邸連絡室に格上げ。
・宮城県が新型インフルエンザ対策本部幹事会を開催。同日、疾病・感染症対策室に県民からの相談窓口を設置。27日には仙台市と県が県内全12カ所の保健所にも窓口を設ける。・東京都などでも電話相談窓口設置
・JTBなどいくつかの旅行会社がメキシコ向けツアー中止を決定
・メキシコに工場等を持ついくつかの日系企業が出張自粛、マスク送付などを検討

【その他の国】
・ニュージーランドで、3週間の修学旅行でメキシコを訪れた学生10名が、帰国後インフルエンザ陽性。ブタインフルエンザに感染しているおそれがあると報告。
・ロシア、米・メキシコからの豚肉輸入禁止
その他各国で検疫やサーベイランスの強化などが行われていることが報道されつつある。http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5g-G1kSAM9yaH00eBrXD2S5s-3ZhgD97Q5KVO0

【追加】
厚生労働省からリリースされたブタインフルエンザに対する対応について(事務連絡)」
Q&A、米国CDCガイダンス等の訳が提供されています。

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このページは、Tomoya Saitoが2009年4月26日 22:36に書いたブログ記事です。

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